そして円環はひらく

ただの読んだ本メモ、人が読む用には書いていません

殺人交叉点

殺人交叉点 (創元推理文庫)

殺人交叉点 (創元推理文庫)

もう読み汚れてしまった私は、複線を探す癖がついてしまって仕掛けが読めてしまう。
オチに関してはつまんない。でもこの著者は好きだな。


10年前に起きた殺人事件。
単純な事件に思われたその事件には、実は驚愕の真実が隠されていた。


夫婦の会話が変なのよ。どっちが夫で妻か分からんつの。
「大丈夫」とか「〜〜じゃない」っていう表現が多くて、
通常なら使われるはずの女言葉の語尾「よ」「かしら」や男言葉の語尾「だよ」等が省かれている。
変だわな〜


そしてママンにお金の無心に行ったときは完全に女言葉。
これって訳がヘタなのでは?


収録作の「連鎖反応」は途中で先行きが読めてイマイチ。
P299、”誰もが皆、罠を張り・・略・・・愚かな者が罠に落ち、もっとも狡智に長けた者がそれを利用する”の一文、
ピンと来るわこれは。作者的にはアイロニカルなんだろうが、読者に親切すぎないか。