- 作者: スティーヴンピジック,Steven Piziks,柳下毅一郎
- 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
- 発売日: 2003/10
- メディア: 文庫
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「そして誰もいなくなった」のオマージュようなクローズドサークル物。
嵐でモーテルに足止めされた人々。
事故を起こしたタクシー運転手、その事故で怪我を負った母親、子供、父親、売春婦、
映画女優、若いカップル、囚人を護送中の警官、モーテルの管理人、
この11人が次々と殺されていく。
殺人現場には部屋番号のキー。番号がカウントダウンされていき、犯人の目星が次々と変わっていく。
まず囚人が手錠から抜けて自由になった。こいつが怪しい。次に警官の素振りが変だ。怪しい。
さらに何か隠し事をしているらしい。管理人が怪しい。
うぅむ。
そして何故かモーテルから脱出することができない。
まぁご多分にもれずこれもノベライズ版らしさは溢れていて、文章ヘタ。構成ヘタ。人物描写ヘタ。
アメリカ・インディアンの呪いの差し込み方が中途半端すぎて、
せっかくこれが目眩ましに一役買うだろうに…むしろ蛇足にすら思える。
でもこの話好きなんだよなぁ。何となく映画のシーンを思い出しつつ、退屈な文章を最後まで楽しく読めた。