そして円環はひらく

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O・ヘンリー・ミステリー傑作選、星降り山荘の殺人

[rakuten:book:10180317:detail]
「赤い酋長の身代金」などの有名処もありつつ。
新潮から出てる短編集1・2・3の方が王道の珠玉短編集で、こちらはタイトル通りミステリの要素が強い作品が連なっている。
「虚栄と毛皮」これかなり好き!
「感謝祭の二人の紳士」タイトル効いてるな〜
飢餓状態を隠して男にご馳走を振るまうも紳士、はち切れそうな腹を隠して好意を受け入れるも紳士。感謝祭の日の二人の紳士の話。


星降り山荘の殺人 (講談社文庫)

星降り山荘の殺人 (講談社文庫)

イマイチ。過ぎゆく風の方が大分マシ。
犯人を豹変させる説得力が欠けすぎ。犯人について外伝でも出てるならまだ分かるけど。
前触れも背景もなく豹変させてほったらかしってちょっとどうなの。
私は犯人に肩入れしちゃったのに…その説明がぜひとも欲しいものよ。
あと犯人が人質を取った際、スーパーマン的に活躍しちゃったあの人の扱いも半端じゃね?

クローズドサークルの割に、閉じ込められた!という切迫感もびっくりする程無いし。
なんか女二人がギャーギャー騒いでるだけだもの。
ミステリーサークルの謎も、あんなネタでよく取り入れようと思ったなぁと思った。