そして円環はひらく

ただの読んだ本メモ、人が読む用には書いていません

たけまる文庫 謎の巻 ぬるい眠り

たけまる文庫 謎の巻 (集英社文庫)

たけまる文庫 謎の巻 (集英社文庫)

裏庭の死体
バベルの塔の犯罪
花嫁は涙を流さない
EVERYBODY KILLS SOMEBODY
夜のヒッチハイカ
青い鳥を探せ
小さな悪魔
車中の出来事


ひたすら軽いので読みやすさは抜群。
電車などで読めば丁度良い。腰を据えて読むと読後むなしさが残るだけの本。
花嫁は〜とかしょっぱなから分かりやすすぎ。(双子かと思ったけど)

ぬるい眠り (新潮文庫)

ぬるい眠り (新潮文庫)

きらきらひかる」の続編。
この頃の作品は好きだったので懐かしい気分になるかなと思って読んだけど。
中学生だか高校生の頃、あの頃作品に感じた感受性の豊かさは今はもう感じない。
続編だからかな?一度「きらきらひかる」を再読しないと何とも言えないけど。
雰囲気を出そうとしてる言い回しがわざとらしい。
あと、どれをいつ書いたか知らんが文章がつたない。


「清水夫妻」
新聞の死亡欄で見つけた他人の葬儀参列が趣味の夫妻に出会い、ご一緒する主人公。
人生のフィナーレであるお葬式の参列によって、間逆な(というかある意味同意な)生の輪郭を感じるんだろうな。
”お葬式を想像できないから”と見合いを断るのはちょっと分かる気がした。