そして円環はひらく

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異色作家短編集「レベル3」

レベル3 (異色作家短篇集)

レベル3 (異色作家短篇集)

ジャック・フィニイ初読。面白い。
異色っていうより王道。直球。別作品も積読リストに入れた。
(本当はチャールズボーモントも別作を読み漁ろうと思ったのに・・・絶版て。
そう思うと異色が再刊行された事自体が奇跡だな)
シリーズの中では下位な印象の本でも、こんっなに面白いんだもん。
異色作家短編集20冊、今のところ1冊も外れなし。恐るべし。毎回ワクワクしてしょうがない。


「レベル3」表題作、地下2階までしかないはずの地下鉄の階段。
ある日駅で迷った主人公は”地下3階”に降りてしまう。そこには・・・


全編を通して現社会からの逃避が核にあって、
内容的には読みやすいスタンダードなファンタジーといった感じ。
「こわい」とか、ぞっとさせるのはヘタッピかなぁ。ワクワクさせる方がお上手。


レベル3
おかしな隣人
こわい
失踪人名簿
雲のなかにいるもの
潮時
ニュウズの蔭に
世界最初のパイロット
青春一滴
第二のチャンス
死人のポケットの中には


私的ランク
1位
「一角獣・多角獣」

2位
「13のショック」
「キス・キス」

3位
破局

以下
「特別料理」
「炎のなかの絵」
「無限がいっぱい」
「夜の旅その他の旅」
「さあ、気ちがいになりなさい」
「レベル3」
「くじ」