そして円環はひらく

ただの読んだ本メモ、人が読む用には書いていません

天使の囀り、よもつひらさか、熊の場所

全く怖くも気持ち悪くもない。なんだよこれは。
グロ傑作って聞いたのにな…
まずどこが傑作よ?さらにグロくもないわ、だからヤなんだよ角川ホラーは!


アマゾン探検隊♪から帰ってきた恋人の様子がおかしい。
今までのタナトス恐怖症から一変して、死に魅せられたような言動。
異様な食欲と、フィリア→フォビアへの変化。
そして一番恐れていた死へ向かって走り出してしまう。
相次ぐ探検隊メンバーの死。
そして関係の無いと思われる一般人までもが不可解な死を遂げる。
洗浄脅迫の女性は汚い沼の水を全身に塗りたくり入水自殺、
先端恐怖症のおばさんは自ら突き刺し、一番自分自身が恐れる方法で命を落とす。
彼らが口にする「天使の囀り」とは一体?


よもつひらさか (集英社文庫)

よもつひらさか (集英社文庫)

懐かし再読。
全然忘れてる。面白かった。
特にやっぱ表題作、短くて効いてるなぁ。


黄泉平坂、そこで愛する人に会ったらどうするだろう。
米屋のおかみさんの話も良いな、これがあるのと無いのでは全然読後感が違う。


熊の場所 (講談社文庫)

熊の場所 (講談社文庫)

かわいいなー表紙ー
まぁまぁだなー中身…


句読点の無い畳み掛けるテンポと、ふざけた感じの文体。
それだけじゃなくてまぁ中身もそこそこ面白い。
だが、そこそこ。


昨日 (ハヤカワepi文庫)

昨日 (ハヤカワepi文庫)

さらに幻想的。ますます人物を浮遊させている。
初めの詩は好き。
3部作には劣る。

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昨日は全てがもっと美しかった
木々の間に音楽
ぼくの髪に風
そして、きみが伸ばした手には
太陽
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