そして円環はひらく

ただの読んだ本メモ、人が読む用には書いていません

六番目の小夜子

六番目の小夜子 (新潮文庫)

六番目の小夜子 (新潮文庫)

3年に一度、その学園では「サヨコ」が選ばれる。
誰が選ばれたかは本人と、前の「サヨコ」しか知らず、
人に知られること無くバトンタッチできればその年は成功。見つかれば失敗。
その年は6番目のサヨコの年だった。
ルール通り教卓へ赤い花を活けに行った「彼女」は
既に花瓶に飾られている薔薇を見て驚愕する。
一体誰が…
自分のほかにもう一人サヨコが?
そして現れた転校生。歯車が回り始める。


キャンペーンのyondaパンダストラップ?が欲しいがため、
新潮の2冊「六番目のサヨコ」と「号泣する準備はできていた」を書店で購入。
ちなみに通常応募の昔版yonda腕時計とトランプは取得済み。次はマグを狙う。


1冊目失敗。
あれだけ引っ張っておいて2番目のサヨコの話はあれで終わりか。
サヨコの謎で読ませるくせに幕切れと解答があっけない。
それならもう少しノスタルジックに読ませて、曖昧な終わりに味を持たせたらいいのに。
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学校という入れ物に入れ替わり、3年経てば出ていく学生。
無限ループ。コマ。川の流れ。
僕たちの方がお客さんなんだ。
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あの辺と、初めと最後の描写が生きていないのが残念。


号泣する準備はできていた (新潮文庫)

号泣する準備はできていた (新潮文庫)

2冊目新潮。
江國香織は昔好きだったが、冷静と情熱の間でイラネってなった。
きらきらひかる」と「こうばしい日々」の頃が好きだった。
で、確か今作で直木賞受賞ということでまた一度は手にとってやろうと思っていた。
結果、本屋で立ち読みしてたっぽい(忘れてた)。でもまた会えてよかった。
また久々に切な甘い空間に浸れた気分。
もっと好きだった長野まゆみももう一度さらってみようかな。


じゃこじゃこのビスケット。
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自分が不機嫌な少女だったこと。暑くてたまらなかったこと。
美しくも優しくも無かったこと。
でたらめばかり信じる16歳だったこと。
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