- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/09/20
- メディア: 文庫
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特殊な能力を持ち、現代の世にひっそりと生きる常野一族の話。
常野に関連のある一連の短編が並ぶ。 読んでガッカリはしなかった。
しかしファンタジーの割にオリジナリティ不足と想像を超えないディテールしか出てこないのが残念。
異形のものが「人間の口から蔦」とか「頭部が苺」とか・・もうちょい何か無いのか。
能力が「遠耳」とか「発火」ってさ。
「しまう」等の用語もまだまだ頑張りが欲しかった。
ただ、ツル先生と預けられた子供達の短編は中でも一番良かった。
- 作者: ジョン・ソール,山本俊子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1978/11/01
- メディア: 文庫
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どこぞのブログでケッチャムの「隣の家の少女」と並んで紹介されていたので手に取った。
こんなに趣が違うんだ…
ケッチャムのひたすら胸糞悪くなる程、暴力的で救いの無い文学とは違う。
あちらはもう背表紙ですら眼に入ったら不快。(でも読んじゃうけど)
こちらは普通に面白い。むしろ全然グロくない。
言ってしまえば見も蓋もないが、憑依もの。
物語は何世紀も前の話で幕を開ける。
走るウサギを追って森の中へ入った少女。その子は森の中で父親に殺される。
ウサギは踏み潰され、父親はその足で投身自殺。
そんな血塗られた過去を持つ家系の子孫である姉妹2人のお話。
予兆は屋根裏に置かれた埃まみれの肖像画から提示される。それは姉と瓜二つの顔をしていた。
一方、妹は父親と森へ入った時から口が聞けなくなる。
父親はそのときの記憶を失っている。
森の中では一体何があったのだろう?何だか自分は分かっているような気がする。
でもそれを知るには、恐ろしすぎる秘密の蓋を開けてしまうのかも知れない。
献身的に口の利けない妹の面倒を見る姉。一見何の問題も無いように見える家族。
丁度その頃、町では子供達が行方不明になっていた。
- 作者: 西村京太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1979/05/22
- メディア: 文庫
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何でこんなものを読んだんだろう?
重要なエピソードを「ここ」と「ここ」という風に
作者が「置いて」行ってる感じがするのがとても気持ち悪い。
最後まで頑張ったがどうしても余韻が残らなかった。