そして円環はひらく

ただの読んだ本メモ、人が読む用には書いていません

「これぞ人生の一冊」が3冊もある件

良いじゃん人生の3冊

スワン・ソング〈上〉 (ミステリペイパーバックス)

スワン・ソング〈上〉 (ミステリペイパーバックス)

キングホラーをじゃんじゃん吸収していたその昔。
「キング」「クーンツ」「マキャモン」が3大巨匠と言うなら、と手に取るのが乙女心(?)
クーンツで肩透かしを食らっていたが(でも心の昏き川とウォッチャーズは面白かったよ)
表紙と後ろ書きを読んだ時点で既に興奮気味。
読み進めるにつれ、ページを捲る手にたまらない焦燥感。
文字を目で追うのももどかしく、いっそダイレクトに脳に送ってくれと思うほど。
人物描写に長けているのもさることながら、寒々しい荒地や混沌とした町に集まる異様なエネルギーが感じられて
かなり素晴らしい体験でした。あの世界に行っちゃってたので読み終わったときはまさに虚脱感。



ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)

村上春樹は「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」とこれに軍配。
説明は不要。面白くて鼻息荒く読めるのに、何故か段々と消耗してくるので中々再読できない。


月の骨 (創元推理文庫)

月の骨 (創元推理文庫)

ジョナサンキャロルにどっぷりはまる事になったきっかけ。
もうこの世界観と雰囲気。抗えない魅力にやられました。
「熱々拇指」とかたまりません。
ダークファンタジーというか、キラキラのラメを散らしたファンタジーで包んである悪夢のような作風と思う。
うなされるかもしれません。


次点

ガンスリンガー―暗黒の塔〈1〉 (角川文庫)

ガンスリンガー―暗黒の塔〈1〉 (角川文庫)

ジェニィ (新潮文庫)

ジェニィ (新潮文庫)