そして円環はひらく

ただの読んだ本メモ、人が読む用には書いていません

蠅の王 つぎの岩につづく 他

蠅の王 (新潮文庫)

蠅の王 (新潮文庫)

言わずと知れた名作…殺伐としてる割にはあまり好きじゃないなぁ。
黒い版少年漂流記。
リーダーに指名された少年は、正しいことを正しく導こうとするがうまくいかない。
その少年がのろしを絶やさないように、火を消さないようにとそれはもう病のように懸命になる。
それが救出される只一つの道だから。


不時着したのは肉も果物も豊富にある美しい島。
蠅の王、暴食の罪。


つぎの岩につづく (ハヤカワ文庫SF)

つぎの岩につづく (ハヤカワ文庫SF)

SF短編集。ラファティ初読。
破綻していると言え、私にはディックの方が魅力的。
ただ、ハマる人の気持ちも分かった。何て言うの、テンポが良いんだな。
奇抜なリズムに乗せられてテンポ良く話が進み、終わった後の背筋の気持ち悪さ。


特に中では「クロコダイルとアリゲーターよ、クレム」が面白かった。
タイトルも可愛くて惹かれる。
始めの方はまだ面白くテンポ良く読めるのに、段々後半の方が駄作になっていくのが不思議。当たり外れが激しそう。


トワイライト (文春文庫)

トワイライト (文春文庫)

流星ワゴンの方がまだマシ。
同窓会で集まり小学校に埋めたタイムカプセルを掘り返す。
それぞれ色んな事情を抱えている、かつての幼かった小学生達。仲の良い演技をする崩壊した夫婦。
少しずつ仮面が剥がれゴタゴタが巻き起こるのだが、まぁ当たり前のように収束しそれぞれの人生を見つめなおす主人公達。
ゲップ。