- 作者: ジャックケッチャム,Jack Ketchum,有沢善樹
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 1997/06/01
- メディア: 文庫
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今作は暴力亭主から息子を守る母親の奮闘物語。
結婚後徐々に明らかになるアーサーの凶暴性。離婚後リディアは息子をアーサーから取り戻し逃げようとする。
銃撃戦の後アーサーを撃ち、息子を取り戻したかに見えた。
場面は一転、刑務所でのインタビューに変わる。
リディアは夫殺しで刑が確定し、数年間服役しなければならない。
息子に会えないけれど、と彼女は言う。「これで彼に銃を突き付ける人間はいなくなった。彼はもう安全、それだけで充分なの。」
服役中、息子を預かるのはアーサーの母親。
ここで無理にでも読者は思い出さなければならない。アーサーの凶暴性の由来を。幼少期の虐待を。
…。
円満解決かと安心しかけたエンディングの怖いこと!