そして円環はひらく

ただの読んだ本メモ、人が読む用には書いていません

時のアラベスク

時のアラベスク (角川文庫)

時のアラベスク (角川文庫)

「この闇と光」が良すぎた。期待しすぎた。
今作は耽美なキャラクターが登場するけど、何故か嫌味ったらしいだけで酔えない。
あとミステリとして落第点。決着のつけ方が納得いかない。


千秋のアナグラムの件:
”千秋”を普段別の読ませ方するとか、もうひと捻りないと・・・
変な名前で違和感あるとアナグラムかって疑ってしまう。G→Kでは弱いなぁ。


最大の不納得:
太一殺害を不幸な偶然と片付けるのはミステリとして無いだろう。
誰が?どうして?ってさんざん思わせといて、たまたま無関係な強盗でした、みたいな。


伏線としては:
P218”糸越魁”千秋の言うセリフのルビが「いとこし」。一応は張ってる。