- 作者: シオドア・スタージョン,大村美根子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2004/12/11
- メディア: 文庫
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何で1作目にこれを持ってくる!!
…と私の中で喝采されたのは「ここに、そしてイーゼルに」ですが。
何気なく手に取っても絶対敬遠されるっつーの。
巻末に行くに連れ面白くなっていく短編集。
「きみなんだ!」の着地、「箱」の教え、教訓があるようで妙に皮肉な余韻を感じる。面白い。
「人の心が見抜けた女」
半死でベットに横たわる女に彼は言う。
ーーー
「何を言ってるんだ」ぼくは愛していると彼女に言った。何があってもこの愛に変わりはない、と言った。
ーーー
真実のやり取りが行われた瞬間。じっと目を見てそして彼女は言う。
「私がだめだったら、犬の面倒を見てくれる?」
泣けるったらもう!
「フレミス伯父さん」「自殺」両者大好き。
読み終わっていきなり再読したのは久々。