そして円環はひらく

ただの読んだ本メモ、人が読む用には書いていません

異色作家短編集「13のショック」

13のショック (異色作家短篇集)

13のショック (異色作家短篇集)

なんか異色っちゅーより古きよきB級&正当なニオイがぷんぷん。
もう面白すぎるんですけど!こんな人もいるんだ…いや知らんかった、本当。


「ノアの子孫」
まさかなー「バーベキュー」で落とさないだろうなーと思いつつ進めると、ぎゃふん。
熱い壁ってなんだーヤメテクレー
ぎゃーぎゃー言いながら読みたい話。ストレートで面白い。


レミング
最後の場面。
次々と海へ入っていく人たちでなく、路肩に止められたたくさんの空の車の描写。
”そして、あとには、幾万台とも知れぬ空の自動車が海岸線に沿って並んでいた”
この短さで何なのこの恐ろしさ!


「死の宇宙船」も文句無く面白い。でもこれには敵わない↓


「忍びよる恐怖」
ロサンゼルスがはびこり出す話。怪奇!ロサンゼルス菌!とかB級なタイトルを付けて欲しかった。無理か。
”固形、液状を問わず柑橘類の果物を異様に欲する”
”自動車類を所有したいと言う異常なまでの欲望”
締めはピンゴ・ポンゴ島。
「誰かテニスをしない?」と言った娘を刺し殺す父親。


はぁ〜〜ため息出る。



アンテナにブックマークを登録した際、新刊情報を発見。
なんとパニックの手が文庫化、ブラボー!よくやった!正直無理かとおもてた!


5/下「パニックの手」ジョナサン・キャロル創元推理文庫 735円
5/18「ZOO(1)、(2)」乙一集英社文庫 未定
それと5月の異色はこの2冊:「無限がいっぱい」「破局
ダークタワーシリーズ:「カーラの狼」出たけど、全巻刊行終了するまで待つことにした。
これだけ待ったんだもの、もうちょっとだ。そして箱入りを出してくれ新潮。
じゃないと被ってる分を買うのがアホらしい。