- 作者: 綾辻行人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/10/04
- メディア: 文庫
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10年ぶりだかの綾辻行人でした。やーあの頃殺人鬼おもろかったなーネタとして。
読者挑戦型はきつい。伏線の見落とし無いように頭使って読んじゃうので
仕掛けで騙されるのは不可能。
どんどん橋は:
一番のサプライズは”普通に橋を使って行き&丸太橋を渡って帰ってくる”
と思えばそれを妨げている項目を取り除けば良いだけ。
時間の叙述仕掛け(昔と現在を交差させる)は無いので、
つまり単純に、壊れて小学生のユキトですら渡れない=通常の人間には渡れない
橋を渡らせるには…
ぼうぼう森の方は仕掛けが綺麗にわかるので、伏線の全てをなぞるも良し。
何年前だかにあったらしい不幸な事故と犬の方の里子の件。
子供を盗むなら猿の方がしっくり来るのに…と思っていると
カラーボールの件が再度登場。なるほどこれかと納得。
真面目になぞってトリックを考えてバカですか私は。
しかしタケマル、犬ですか…良いんですか。
久々に乙一読むかぁと手に取った本。大したアンソロジーじゃなかった。
裏表紙の文句「ダークファンタジー7編」には頭を捻る。
これをダークファンタジーと呼んでくれるな。
謳い文句にいちいちケチつけてたらキリ無いけどな。
乙一
恩田陸
北村薫
誉田哲也
西澤保彦
桜坂洋
岩井志麻子
中では「哭く姉と嘲う弟」が面白かった。
あと「天使のレシート」。
この世の天使、バイト先のコンビニで男の子と出会う。
天使はその子の妹を植物状態にさせるため遣わされたが、
知らずに出会った男の子に情を持ってしまう。
天使は任務に自責の念を感じ、結局実行できない。
が、ひょんな事から死のリストの帳尻合わせが起きる。
いや、これははじめから…
スッキリした頭になりました。
やっぱ大作の合間にはガス抜きしなきゃね。意外と良いリフレッシュになるんだなこれが。