そして円環はひらく

ただの読んだ本メモ、人が読む用には書いていません

ライトノベルという代物「アンダー・ラグ・ロッキング」

アンダー・ラグ・ロッキング (電撃文庫)

アンダー・ラグ・ロッキング (電撃文庫)

四都市平和同盟のひとつ、七北市を奪回すべく形成された軍隊。
狙撃手の中でひときわ腕の立つ雪と春。
何度かの出会いの中でいつしか二人は互いに縋り求めるようになる。


…稚拙すぎて話になりません。何すか、この文章力。
人物描写の際に「小太りで、背は平均より高く、大人しい性格で、いざという時の行動力がある」
本気で素人かと思った。
あなた「縦長のおへそ」って知ってる?


むしろさ、こんなにつまらんのだったら「春と雪」という沢山の子供達っていう設定はどうよw
入隊する時に子供達は名前を無くし、記号的意味合いのネームを与えられる。
船ごとに優れた男女に「春」と「雪」。
このくだりは隠して読者には同一だと思わせる実、章ごとに別の子供達のストーリーが展開。
例えば何章かで出てくる棺(死体)が1章で出てきた「春と雪」のものだったり。
自らの存在意義を問いクローンを恐れる子供達が、実はもう既に自己を失っているという皮肉。



感受性は一人ひとり違うもの。誰がこの本を読んで感動しようが否定はしないけど、
世の中にはもっと面白い本が沢山ある。