そして円環はひらく

ただの読んだ本メモ、人が読む用には書いていません

黒い夏

黒い夏 (扶桑社ミステリー)

黒い夏 (扶桑社ミステリー)

長編で、進み方が遅い。けど、レイの”爆発へのカウントダウン”が目に見えて数えられて面白い。
まさにスリー・ツー・ワン、Go!!


この殺人者レイは、ハンサムで女を落とすのが超得意。
本当は虚勢を張ったナルシストのチビなのだが、格好いいブーツを上げ底にして隠している。
俺様の言うことを聞かない人間はいない。落とせない女はいない。人生は上々さ。

カウント3<サリー>
デートの誘いを断られ、得意げに見せた本を「それ読んでないでしょ」と見破られる。
意味わかんねーあの女。ふざけやがって。俺完璧じゃねー?

カウント2<キャサリン
都会育ちで今までと勝手の違う女。
珍しく本気になって夜も眠れずアタフタとするが、結局ヘマをして振られてしまう。

カウント1<ジェニファー>
従順な腰巾着女にまで罵倒されバカにされる。
完全に飼い犬に手を噛まれた。怒りのインジケーターはMAX。さぁ殺戮パーティの始まり♪


犯罪者の人間味がいつもより濃い味な気がする。
※誤植。P229「レイ」→「ティム」
タイトルがイマイチ。まだ「ザ・ロスト」のままの方が良くないか?