そして円環はひらく

ただの読んだ本メモ、人が読む用には書いていません

幻想と怪奇 他

幻想と怪奇 宇宙怪獣現わる (ハヤカワ文庫 NV)

幻想と怪奇 宇宙怪獣現わる (ハヤカワ文庫 NV)

かなり大物を集めたアンソロジーでした。しかも私の好きな・・・
「なんでも箱」と「かたつむり」以外は初読。捨て作品なし。まさに傑作集。

こおろぎ(リチャード・マシスン
なんでも箱(ゼナ・ヘンダースン
それ(シオドア・スタージョン
ルーシーがいるから(ロバート・ブロック)
その名は悪魔(ヘンリー・カットナー)
埃まみれのゼブラ(クリフォード・D.シマック)
トランク詰めの女(レイ・ブラッドベリ
裁きの庭(デイヴィッド・イーリイ
ハリー(ローズマリー・ティンパリー)
かたつむり(パトリシア・ハイスミス
宇宙怪獣現わる(レイ・ラッセル)


スタージョンの「それ」があんまりかなってくらい、他が楽しくてたまらない話だらけ。
「その名は悪魔」オチがたまらない。拍手したくなるほど綺麗!
「ハリー」が一番お気に入り。ああいう話大好き。
5歳の少女のお友達、ハリー。ただその少年は少女の目にしか見えない。
少女のお遊びか、よくある一時の想像力の賜物か。日増しに存在感の濃くなる”ハリー”に両親は怯え、
存在を突き止めようとするが、そこには思わぬ真実が・・・


神のロジック 人間のマジック (文春文庫)

神のロジック 人間のマジック (文春文庫)

謎の学校で生活する生徒たち、ここはどこなのか、何のためにここへ来たのか分からない。
何故か皆、ここへ来る途中の記憶の一部を失っている。
そんな中、転入生が現れたことをきっかけに、学校の中の”邪悪なもの”が目覚める…


えーっと、いかにもって感じの「7回死んだ男」の方が面白かった。バカバカしくて。物足りない。