- 作者: 麻耶雄嵩
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2006/01
- メディア: 新書
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冒頭で「語り手のこの主観は一体誰の…」と腑に落ちない気分になり、
考えたらまずいと気付いた。これがキーか。
そして千鶴の言動、かよわい云々、こいつは単なるボク女なのか?その記述が無い。
実は男、なんて下らん事しか考え付かなかったが最後にやっと感心。
…さすがに考えつかん。
ところでこの作家は、最後で意味も無くぶち壊すのが好きなのか。
こんな作品こうしてやるーッみたいな怒気を感じるw
生き残りは、やはり私の中で長崎で決定。
勇者になれず殺人者にもなりきれず、何も守れず、自分だけが生き残ってしまう。
館が崩壊して狂気から解放され、これから生きる日々が辛かろう。
館に落ちる雨音と狂気、レコード、
”耳に聞こえなくなるとやばい”なるほど。
新しくはないけどあれだけのトリックならまともな(叙述でない)作品としてもいけそう。
もうちょっと推理で詰める所は詰めないとまずいけど。
犯人に逃げられる。
タカタカタ・タータ・タカタカタン♪