- 作者: 貴志祐介
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1998/12/10
- メディア: 文庫
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・結末のクライマックスへ向かうクレッシェンドが弱い。
これは劇的な演出(包丁を持った人間が襲ってくる)からして致命的。
過激な状況の割に伝わってくる恐怖が足りないと白ける。
・指狩族というアイテムが勿体ない。もっとうまく絡めたら恐怖倍増エキスになるのに。
・犯人に関して、文集の引っ掛かりや電話の件で序盤から分かるので、
こっちだったんか!という背筋のゾクっとする感じが無い。
・床下に積み重なる死体の描写が物足りない。想像力に訴えかける力がない。
ホラー好きには到底満足できる作品では無い。
「天使の囀り」に引き続き落第点。
保険業って大変だなぁって印象だけが残った。