そして円環はひらく

ただの読んだ本メモ、人が読む用には書いていません

もう一度読みたい宮沢賢治

もう一度読みたい宮沢賢治 (別冊宝島 (1463))

もう一度読みたい宮沢賢治 (別冊宝島 (1463))

うーん…これって本当に児童に読ませて良いのか?
銀河鉄道の夜
小学生の時読んだけど毛一筋も理解出来てなかったな…
この話嫌いだった。その理由が分かった。
もう2度と読みたくないなぁ。精神的にしんどい。


注文の多い料理店
迷い込んで山奥で見つけた西洋造りの料理店。空腹の紳士二人。
入ってみると不思議な張り紙が次々と出てくる。
「髪を梳かして靴の泥を落として下さい」
「帽子、靴をお取り下さい」
「ネクタイピンをお取り下さい」
素直に従う呑気な主人公達に読者はヤキモキ、ドキドキ。
「壺のクリームを塗って下さい」
嫌な予感!!
ページを捲る手が早まり、結末へクレッシェンドのかかる中、
「クリームをよく塗りましたか、耳にもよく塗りましたか」
と、置かれているのは小さなクリームの壺。
一生懸命、耳に塗る男二人。
…プッ。
この緊張と緩和。たまらない…


小さい頃、何度も何度も繰り返し読んだ「よだかの星」や、
文字を追うだけで楽しい、全編が詩の様な「やまなし」も入っている。満足の1冊。