もう一度読みたい宮沢賢治
- 作者: 宮沢賢治
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2007/08
- メディア: ムック
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・銀河鉄道の夜
小学生の時読んだけど毛一筋も理解出来てなかったな…
この話嫌いだった。その理由が分かった。
もう2度と読みたくないなぁ。精神的にしんどい。
・注文の多い料理店
迷い込んで山奥で見つけた西洋造りの料理店。空腹の紳士二人。
入ってみると不思議な張り紙が次々と出てくる。
「髪を梳かして靴の泥を落として下さい」
「帽子、靴をお取り下さい」
「ネクタイピンをお取り下さい」
素直に従う呑気な主人公達に読者はヤキモキ、ドキドキ。
「壺のクリームを塗って下さい」
嫌な予感!!
ページを捲る手が早まり、結末へクレッシェンドのかかる中、
「クリームをよく塗りましたか、耳にもよく塗りましたか」
と、置かれているのは小さなクリームの壺。
一生懸命、耳に塗る男二人。
…プッ。
この緊張と緩和。たまらない…
小さい頃、何度も何度も繰り返し読んだ「よだかの星」や、
文字を追うだけで楽しい、全編が詩の様な「やまなし」も入っている。満足の1冊。