そして円環はひらく

ただの読んだ本メモ、人が読む用には書いていません

殺人マニア宣言

殺人マニア宣言 (ちくま文庫)

殺人マニア宣言 (ちくま文庫)


自分で書いたシリアルキラー↓という字に触発されてw読みました。
世界の由緒ある(!)殺人現場を巡るツアー。
エド・ゲインの墓では小さな紫の花がその生を受け、
蝋人形館ではハールマンが延々と人肉ソーセージを料理し、
グレアム・ヤングは飽くことなくあの世で毒殺観察日記をつける。
殺人者達に思い巡らせ、その残像を追うツアー。


ロンドンのミュージアムには、切り裂きジャック名義の手紙が展示されている。
さらに傘の先に仕込む暗殺ばね銃、その針の先ほどの金属球の殺傷能力。硫酸風呂ドラム缶。様々な展示物。
殺人が芸術行為に昇華される瞬間、と筆者は書くが確かにそこには芸術がある。
事実は小説より奇なり。いや、本当ドラマチックであることは確か。


シリアルキラー達の生い立ちや背景、鬱屈した愛情や親の異常性…には
あまり深く触れてないので、あくまで副読本的存在として。
いずれにせよサスペンス&ホラー好きなら、著名なシリアルキラー
生い立ちに触れて損は無い。小説の元となったモデル達、そのカリスマ性、
うなるしか無いけれど。


エド・ゲインのオリジナルサイコ(何だこのタイトル)も読みたい。