そして円環はひらく

ただの読んだ本メモ、人が読む用には書いていません

心に残る一節

彼はいつまでたっても、ドアというドアを試せば、 必ずそのひとつは夏に通じるという確信を、棄てようとはしないのだ。 さて、これはどの作品から引用でしょう?本好きな人ならすぐにピンと来るはず。

「哲学者パーカー・アダソン」より引用 どの瞬間にも、私は生きているか、死んでいるか、のどちらかなのです。過渡期などというものはないのです。 「宙を飛ぶ騎馬兵」より引用 運命の目に見えぬ使者が動きひとつ見せず、音ひとつ立てず、 午後遅くの深い静…

「孤独の円盤」 どんな月の光よりも明るく、影をともなわぬ光を。 その光のさまざまな意味の一つは、こうだ。 孤独にも終わりがある。 充分に長いこと、充分に孤独であった人には。 上記は小笠原豊樹氏の訳。私はこちらの方が好き。

「彼女の読んできた本は、まだ彼女の人格と結びつかず、ただその断片的な言葉を、 頭の上に乗っけていたり、くちばしにくわえていたりするだけだ」筒井さんの「大いなる助走」、中の一節だそうな。 恐ろしい人。いつになったらこの人の筆は現役を退くんだ?